「問い」が重要だと言われつつ、多くの社会調査のテキストでは問いの立て方についてそれほど詳しくは説明されていません。そこで、問いの立て方の方法として、新QC七つ道具から親和図法、連関図法を紹介します。それぞれの手法の詳細は、書籍やインターネットの情報を参考にしてください。
親和図法
親和図法は言語データから情報をまとめていく手法で、やり方はKJ法に近いです。NPOのスタッフや関係者で数人のグループをつくり、あるテーマについて問題だと感じていることを自由に話し合ってもらい、そこで出た情報をひとつずつカードに落としていきます。そして、内容が近いカードを集めて親和カードをつくり、情報をまとめていく作業を繰り返して、親和図をつくります。このようにして問うべき問題をいったん絞り込みます。
連関図法
連関図法は、問題と原因の構造を探る手法です。問うべき問題が決まったら、連関図法を使ってその問題が発生している要因を抽出し、さらに要因を掘り下げていきます。一通り連関図ができたら、全体をチェックして、関連のある要因どうしを矢印で結びます。そして、矢印が多く出ている要因や、矢印が出ている根底にある要因に注目し、主要因を突き止めます。
主要因とつながっている問題が、原因(主要因)と結果(問題)の関係になっています。よって、その問題からリサーチ・クエスチョンを立てていくことができるでしょう。
図解なしに、文章だけで説明したので、これだけだとわかりにくいと思います。いずれ機会があれば、実際の例を元に説明したいと思いますので今回はこれでどうかご勘弁を…(布田)
参考: